米海軍戦略の策定及びその思考過程
(財)DRC研究委員
五 味 睦 佳
まえがき
米海軍戦略は冷戦時、強大であったソ連海軍に対抗するため600隻艦隊構想で、主導性を確保し、戦闘を紛争地域に固定せず、米海軍に有利な地域.海域を選び、圧倒すると言う海洋戦略から冷戦後、米海軍に対抗し得る海軍が存在しなくなったことにより、沿海地域(Littoral)での戦いにシフトしている。1992年の”From The Sea”、1994年の”Forward・・・From The Sea”から最近の”Power And Access・・・From The Sea”と一連の公式文書により米海軍戦略が明らかにされている。基本的な考え方は、圧倒的な海軍力で所望の時期に、所望の海域を、所望の期間確保すると言う”Sea Control”を大前提とし、世界の経済活動の約80%を占め、 米国の国益に死活的影響力を持つ沿海地域の所望の海域に速やかに進出し、米国の影響力を行使するとともに、必要があれば戦力を投入(Projection of Power)し、米国及び同盟国、友好国の利益を擁護することにある。
しかしながら、冷戦終結以降、これら一連の戦略の内容は、RMAやNetwork Centric Warfareの伸展により、著しく変わってきている。このような変化、進歩はどのような検討、思考過程を経て発刊されることになってきたのか、関心のあるところであった。今回NSPD(Navy Strategic Planning Guidance)の第2版(2000・4)を入手したので、それをもとに米海軍戦略の策定及びその思考過程について述べることとする。
1.戦略環境
ここにおいては、21世紀における戦略環境の特徴と米国の潜在敵国の能力についてのべている。
(1)21世紀初期における戦略環境
誰も将来の安全保障環境を正確に予測することは出来ないとしつつも、米海軍は沿海及び内陸に指向する傾向は否定し得ない。2020年までは米海軍に対抗し得る海軍は現れないが、潜在敵は限られた地域の範囲内で、米国に対抗し得る高度の技術力を確保し、それを米海軍の進行部隊に行使し、わが作戦目的を挫折させ、地域的な覇権を確立することはあり得るとし、潜在敵のこの戦略を米海軍は”Area Denial”戦略と呼称しており、中国の軍事力の向上を明確に意識している。
また地域の紛争や國際関係に国家のみならず所謂非国家が影響を及ぼすことが多くなり、更にはネットワークやシステム化に伴うグローバリゼーションの伸展と相俟って複雑な様相を呈することとなり、大規模な紛争に加えて低裂度のMOOTWにも適切に対応することも肝要であり、海軍が対応すべき領域がますます広がることを強調している。またテロから大量破壊兵器にいたるまで、潜在敵は汎用部門、情報、技術等の革新的な攻撃手段を國際市場で入手し、米国に挑戦してくることが予想され、これに対抗するため情報知識の分野で圧倒的優位を確保しなければならず、そのためサイバー領域の活用が死活的であるとしている。
(2)海軍に関する情勢
潜在敵の能力見積もりとしてTBM、潜水艦、ASCM(Anti−Ship Cruise Missile)、機雷、SAM、水上艦艇について傾向、現状、米海軍の対応策について述べている。特にASCMについては10年以内に超音速となり2020年ごろにはハイパーソニックに達するとしている。潜水艦についても燃料電池が完全に汎用化し静粛性も現在のバッテリーでの運用状態に匹敵するほどになると予測している。
潜在敵国の内、北朝鮮の弾道弾開発は着実に進み、かつ生物、化学兵器についても十分な備蓄をしていると分析している。中国については海空軍の近代化が進むとし.電子兵器、レーザー技術、衛星、対衛星能力は格段に向上するとしている。現在のC4ISR能力はそれほどではないとしつつも技術のグローバリゼーションにより、短期間に世界的水準に追いつくものとし、機雷についてはArea Denial兵力として重視している。潜水艦、水上艦、巡航ミサイルはロシア等からの購入により格段に能力が向上したとして警戒している。
ロシアについては、特に開発に力を入れ、それを海外に輸出する事に懸念している。
イランについては、ペルシャ湾の主要なプレイヤーとして位置付けている。イランの最大の関心事は米国のプレゼンスをこの地域から排除する事であり、この地域での米海軍との緊張が高まることは十分に有るとしている.
イラクについては、現在、孤立状態によりかなり苦境に立たされているが、弾道弾やWMDによる非対称攻撃能力は持っていると分析している。しかしながら軍事能力そのものはそれほど高いとは考えていない。米国のイラク攻撃が成算ありと考えている理由が推察できる書き方である。
最後に非対称戦について、潜在敵は武器、通信、情報等において優越している米国に対抗するには情報戦(IO)を含めた非対称戦に勝るものはないとし、特に力を入れるとしてこれヘの対抗策を講じなければならないとしている。
2.海洋戦略
Blue Water NavyからLittoral重視海軍(Brown Navy)ヘの移行についてはFrom The Sea及びForward・・・From The Seaにおいて述べられている。情報化時代を踏まえこれを実施して国益を追求そるためには、更にどのようなことを考慮しなければならないかを示したものが本指針が示す海洋戦略である。
即ち、米国の大部分の貿易は海上輸送による。したがって米国の海洋利用の自由を保障することは海軍の使命である。しかしながら、海洋戦略の最終的な目的は米国の国益に死活的に関係する陸上の海岸地域に政治的、軍事的、経済的影響力を及ぼすことである。この意味で海軍は脇役であった。しかしここ数年の紛争はいずれも海岸地域か封鎖された国家で生起している。このことはFrom The Seaの戦略が米国を正しい方向へ導いているとし、これからは 海軍、海兵隊が米国の国益を追求する海洋戦略の主役を演じることになると述べLittoral Warfareの重要性を強調している。
(1)Maritime Power Projection−Shaping and Responding
海上からのPower Projectionは海軍、海兵隊の国家安全保障ヘの貢献の最たるもので、人道的支援から、全力による打撃作戦までのあらゆる事態に対し迅速、柔軟に、地域に制約を受けずに対応できる。敵海上兵力の撃破が冷戦時の海洋戦略の目標であったが、それを前提として更に前方の陸上ヘの戦力投入が海軍、海兵隊の戦略目標であるとしたFrom The Seaにおける戦略変換を再確認している。
(2)Our Means(手段)
Maritime Projection Powerを達成する為に、Forward PresenceとKnowledge Superiorityがその手段とし、その媒体は海のみならず、Cyberspaceも必要不可欠な媒体であるとしている。Knowledge Superiority を車の両輪の1つと明確に位置付けたことは情報化時代ヘの移行を周知徹底させる意味で大きな卓見である。
a. Forward Presence
Forward Presenceは、侵略抑止、地域の安定の増進、米国の国益の防護及び増進、相互運用性の伸展、米国の国益に重大な係わりを持つ紛争に対するタイムリーな初度対処のため戦闘即応部隊がその地域に物理的に存在することである。 この為にはSea Controlが大前提である事を強調し、Blue Water Navy機能の保持が大前提であると言及している。
b.
Knowledge Superiority
Knowledge Superiorityにより、我々は何が生起したか、何を素早くなさねばならないかを知ることができる。Cyberspaceにアクセスすることにより戦闘空間ヘの理解は飛躍的に高まる。しかし情報が指揮官の判断に寄与するためには、Near Real Timeでなければならない。そのためには堅固なNetworkと情報基盤及び通信機能が不可欠とし、Network Centric Operationの重要性を強調している。この事によって部隊の地理的拡散、機動力を大幅に拡大させ、更に指揮のスピード化を促して、作戦のテンポを速め、敵をどうしょうもない状況に追いこみ、敵の戦略を打倒することが出来るとしている。
このようにKnowledge
Superiorityは海軍作戦の主要な要素である事を強調し、この為Cyberspaceに通暁しこれを使いこなすことは、米海軍のあらゆる分野の士官、下士官に必要不可欠な能力と位置付けている.
防衛庁、海上自衛隊もこの分野について力をいれてはいるが、なかなか進展しないのは、なんといってもこの分野の予算科目が後方予算であり、即ち正面ではなく、戦力発揮にPlatformや弾薬と同じように或いはそれ以上に重要なものであるという認識が希薄なことにあると考えられる。本指針はForward PresenceとKnowledge Superiorityはコインの両面であるとも表現している。21世紀の戦いはKnowledge Superiorityなしでは到底勝利は得られない事を強く認識し一刻も早い、C4ISR関連予算科目の正面予算ヘの切り替えを切に望む次第である。
(3)方法(Our Ways)
戦闘空間(Battlespace)は地理的に拡散し、Network化された部隊とその部隊が持つセンサー、武器が到達する距離によって決まる。海軍前方展開部隊はこの戦闘空間のあらゆる分野において Controlし、Attackし、Sustainしもって平時から有事ヘの切れ目のない移行を達成しなければならないとし、手段を達成するための方法としてBattlespace Control、Battlespace Attack、Battlespace Sustaimentとをあげている。
a.
Battlespace Control
Battlespace Controlとは海軍、統合部隊が進出し戦闘空間を形成する行動と定義している。そのためのSea Controlはこれの代表的な行動である。しかしながら、これからは、Sea Controlだけでは任務を達成できない。海軍部隊はSea、Air、Land、Cyberspaceと言う全ての戦闘空間をコントロールし敵の攻撃からわが部隊を防護する。防護は当然のことながら、攻勢防御を含む。このため、陸上への打撃作戦もありうる。
b.
Battlespace Attack
海上からの機動及び火力の投入を意味する。武器、センサーのカバーする範囲や正確さが飛躍的に増大したことにより敵地深く攻撃することが可能となった。
センサーと情報とTargeting systemと連結することにより、敵の移動目標や重要目標の現在位置を正確に特定し攻撃する。このことにより作戦のテンポを早め、敵に決定的なダメージをあたえる。そして米軍の本格的進攻部隊の戦闘空間へのアクセスを容易にする。
このようなことの実例がアフガンで米軍は実施している。特殊部隊あるいは偵察航空機からの敵の現在位置は陸上攻撃航空機に素早く伝送されRMA時代のBattlespace Attackの典型をしめしている。
c. Battlespace Sustaiment
機動分散した部隊のダイナミックな活動を支えるためには、迅速、整斉とした後方支援が必要である。海上からの後方支援は陸上に大規模な施設を必要とせず、機動的に機動支援が可能である。
米海軍は将来的には従来のように陸上に補給物資を陸揚げするようなことはせず、洋上のメガフロートのような広大なバージからの補給支援を考えているようである。
(4)目的
これらのBattlespace に関連する行動により、地域の安定、抑止、タイムリーな危機対処、戦闘・勝利が達成され、米国の安全が保たれる。
3.長期計画
本指針は2002年から2025年を対象とし、財政的制約のなかで経費と数のバランスを取りながら十分にKnowledge化されたForward Presenceを達成しようとする試みである。策定に当たって優先順位を設定する必要があるが、次のようなクライテリアを設定している。
それらが装備、調達、配備されなければ
Priority I
: Severe Strategic Risk を招く
Priority II : Significant Strategic Riskを招く
Priority III : Moderate Strategic Riskを招く
Priority IV : Marginal Strategic Riskを招く
Priority V : Minimal Strategic Riskを招く
これを基準に上記の各項目については、以下のように検討している。紙面の関係でPriority Iの項目のみ紹介することとする。
(1)Maritime Power Strategy
いつでも、どこでも海軍、海兵隊が戦力を投入するために 最も重要なことは人である。「Manpowerは通常の展開と有事の展開のいずれにおける必要にも応じるものでなければならない。」とし募集と再任用をPriority Iとしている。今年の1月サンデイエゴでのある会議に参加する機会を得たが、そこでの各司令官の最大の話題はManpowerの確保であった。またハワイにある軍のゴルフ場の傍らに極めてゴージャスなマンション風の官舎が建設されているが、初級下士官用とのことで、いかに米海軍がManpowerの確保に努力しているか垣間見る思いがした。
(2).Forward Presence
a. 作戦構想
空母部隊、両用戦部隊、哨戒・偵察航空部隊を中心とする前方展開を行い米国の確固たる決意を敵対国並びに同盟国に示す。
b. 部隊の態勢
@ 即応態勢にある空母及び両用戦部隊
A設計段階からの残存性への配慮
(3)Knowledge Superiority
a. 作戦構想
・ 海軍は将来のすべての作戦をNetwork Centric Operationで実施する。
・ IT21はVoice,Video,Data,画像を利用するとともにOTH,LOS(Line of Sight)能力を向上させる。またLPI・LPDの衛星を利用した衛星放送,画像・文字送信,単一のCOPの提供等を可能にする。
・ Intelligenceへの新たなアプローチとして、@更なる敵への理解、A敵の強点に対抗するための組織化、B スマートなtargeting、C正確なtargeting システムの構築
・ センサーの多層配備
・ 情報戦の重視
b. 長期計画目標
(a) Command and Control
Priority I には格付けしていないが次の3項目をPriorityII としている。@データをすばやく融合し、Near Real Time COPを表示する、Aデータを迅速に処理し知識化する、B武器センサーデータを融合し、リアルタイムな共通戦術ピクチャーに表示する。
(b)通信・データリンク
Network Operation はつまるところ作戦のテンポを著しく速め、機動のための知識を提供し敵の意図した行動を挫折させ、その戦略を粉砕することにあるとして次の項目をPriority Iに格付けしている。
@ 全部隊が共通の戦術データリンクを運用する。
A Single Integrated Air Pictureを作成し維持する。そして全部隊がNear
Real Time のCOPを共有する。
(c) Surveillance and Reconnaissance
@ Littoral 戦闘空間でCovertなSurveillanceを実施する。
A 海上及びLittoralでの武装ISRを実施する。
B 海岸地域での移動目標に対するNear Real Timeな攻撃諸元をShooterに提供する。
(d) Sensors
GPSが妨害を受け,能力が低下しても作戦し得る。
(e) 衛星
Bandwidthを効率よく使用するための管理及び指定
(4)Battlespace Control
a. 作戦構想
Battlespace Controlするためには、戦略,海上,海面下,航空におけるそれぞれの優勢の連係が要求される。
・ 戦略的にはSSBNで対処。
・ 航空優勢は艦載航空機部隊が主体。
・ 部隊防護は多層防衛。TBMDはAegis艦搭載ミサイルで実施。対潜戦は水上艦艇、 航空機、潜水艦等の総合戦力で実施。
・ 対機雷戦はOrganicな機雷戦部隊が基本的に実施。
b. 長期計画目標
(a) 戦略抑止
SSBN部隊が担当。その兵力量は国防計画指針により条約により制限を受ける。
(b) 対艦巡航ミサイル防御
@亜音速,超音速巡航ミサイルに対して高い撃墜率を持つ艦隊Point Defense。
AActive
Countermeasure及び使い捨てデコイ.
B自己防御センサーとハード・ソフトキルの一体化。
(c) 区域防空
@技術的にも戦術的にも敵を完全に凌駕する航空機を持って航空優勢を維持する。
A脅威,なかんずく巡航ミサイルに対する防御能力。
(d) USW
Littoral海域における海中捜索能力。
(e) 対潜戦
Littoral海域における対潜捜索能力。
(f) 機雷戦
作戦的に受容できる時間内及びリスクの範囲内での水上部隊の自己能力による機雷 捜索,排除能力。
(g) TMD
TMDのBMC4I能力
(h)生物・化学兵器
この項は、いずれもPriorityIIIとしている。海軍の特質からすれば頷けないこともないが、初期段階のShoreの作戦も重視していることを考えれば、やや意外の感じを受ける。
(I) 水上戦闘
Littoral海域において、多数の小舟艇を発見,識別、追尾、破壊する能力。
(5)Battlespace Attack
a.
作戦構想
・ 敵の重心及び重要拠点に大量かつ正確な誘導弾攻撃を行い戦略的成果を達成する。
・ 空母艦載機部隊は戦術的航空優勢を確保し、地上作戦の航空支援を実施するととも に、重要目標を攻撃する。
・ 潜水艦は特殊部隊を潜搬入及び収容するとともに、隠密偵察及び示威,警告を実 施する。
・ 海兵隊の陸上への兵力投入。
・ MPRのC2、ISR、SUW、USWの実施。
・ UAVのC2、ISRへの投入。
・ Sea Strikeの実施
Sea Strikeとは海軍の攻撃に関する新構想でNetwork化され広範囲に分散した洋上部隊から正確なTargetingにより単位時間あたり数千発の弾丸を集中的に内陸の目標に打ち込む。
・ 情報戦の実施。
・ 統合作戦の実施
b. 長期計画目標
(a) 長距離攻撃及び阻止
@ 空母の全天候正確攻撃の実施。
Advanced Strike
Fighterはこの能力をもたねばならない。
A 水上艦及び潜水艦の広範囲にわたる正確攻撃の実施。
トマホークの攻撃能力向上のためのInvestigate
in -Flight retargeting 及びBDA機能の増進。
B 敵防空力の海上からの制圧。
C 自己敵味方識別能力の向上。
(b) 両用戦 (略)
(6)Battle space Sustaiment
長期戦略目標
@24時間の垂直補給及び人員,物資の輸送。
Aあらゆる形態の前方展開に必要なPGM兵器の補給支援
B艦船,航空機,車両,電子システムの保守整備
あとがき
つまるところ、米海軍戦略は事前に紛争が予想される地域に展開し、紛争生起の予兆がある程度に高まった時点で、迅速にその付近に展開し,敵対国に紛争生起を思い留まらせる。それが功を奏さない場合は示威行動、警告等を実施し、紛争生起を抑止する。抑止が成功せず、紛争が生起あるいはそれが避けられない場合は、ネットワーク化した艦隊を地理的に拡散し被害の極限を図るため、地理的に広く拡散するとともに、効果的に防空戦、対水上戦、対潜戦,対機雷戦を実施する。またC4ISR施設、ミサイル発射基、及び敵航空基地を迅速かつネットワーク化により火力を集中し敵の攻撃能力を減殺しBattlespaceを Controlする。
ネットワーク化により敵の情報を迅速に収集、評価、配布し、各部隊が共通の情勢認識・理解を持って敵の弱点、重要拠点、重心を摘出し、海兵隊と呼応して迅速に、正確に、Littoral海空域及び陸上に戦力を投入する。この場合絶対的な情報優位を確保し迅速な指揮、機動的かつ柔軟な部隊運用を行い、常に戦いの主導性を維持するいわゆる効果主体(Effect Based)の戦いを実施するBattlespace Attack を行う。
このような作戦を支えるためには、強力な後方支援態勢が必要である。陸上に迅速に展開した海兵隊や統合部隊を支援するために、従来は陸上に橋頭堡を確保し、陸上からの支援を行っていたが、今後は柔軟性、被害極限の見地からSea Based後方支援を主体に考えたBattlespace Sustaimentを実施する。以上のようなことが可能となるためには、プラットフォームの能力もさることながらネットワーク化されたことによるKnowledge Superiorityが必要である。Forward
Presence とKnowledge Supeorityは車の両輪と表現しているが、このような米軍の動きに呼応してInteroperability を維持していくのには並大抵の努力では対応できない。米海軍はこのたびNetwork Centric Warfare Command を新たに創設し、このための戦略、サイバー戦を含めた戦術の研究・開発,教育訓練等について総合的に対応する態勢を作りあげた。防衛庁・海自もこのような総合的な態勢を一刻も早く整備する必要がある。同時に本文の中で強調したようにIT関連予算を正面予算に組替え、所要の人、物、金を優先的に投入し、この分野では米国に肉薄するとともに中国、韓国、台湾等の後塵を拝することのないよう関係者一丸となった必死の努力が必要である。